【旅④】カナダ~アメリカ 3日目はレイクルイーズからコロンビア大氷原へ

旅行

【ホテル前】

カナダ・アメリカ周遊の旅もいよいよ3日目。

まだ薄暗い早朝、静まり返ったバンフの街を後にし、この日はロッキーのハイライトともいえる名所を巡る一日が始まりました。目的地は、世界的に知られる絶景湖 レイク・ルイーズ、そして壮大な氷の世界 コロンビア大氷原 アサバスカ氷河 です。

朝はあいにくの曇り空に小雨がぱらつく天候。しかしバスが進むにつれ、徐々に雲が切れ、やがて青空が広がり始めました。旅をしていると、こうした天候のドラマに何度も出会いますが、まるで歓迎されているかのような変化に、自然と気持ちも高まります。

最初に訪れたレイク・ルイーズは、カナディアンロッキーを代表する景勝地のひとつ。湖の背後には、氷河を抱く ヴィクトリア氷河 がそびえ、その氷河が長い年月をかけて削り出した岩の粉(ロックフラワー)が、あの幻想的なエメラルド色の湖面を生み出しています。名前の由来は、英国の ヴィクトリア女王 の娘・ルイーズ王女。氷河を“母”、湖を“娘”に見立てたような命名には、かつて英国領であったカナダの歴史とロマンが感じられます。

ただし、この時期の湖はまだ厚い氷に覆われており、期待していたエメラルドグリーンの水面はお預け。とはいえ、雪と氷に包まれた静寂の湖もまた、冬から春への端境期ならではの趣があります。一般的にレイク・ルイーズモレーン湖ペイトー湖 が最も美しい色彩を見せるのは7月以降。氷河の融解が進み、光を反射する微細な粒子が湖に溶け出すことで、あの独特の“ミルキーブルー”が完成します。次に訪れるなら、ぜひその時期を狙いたいところですが、同時に観光シーズンのピークでもあり、価格が上がるのは避けられません。

そして湖の横には、名高い高級ホテル「シャトーレイクルイーズ」。泊まる余力はないので、中の散歩だけにとどまりました。

続いて向かったのは、ロッキーのスケールを体感できるコロンビア大氷原。ここは北米大陸でも最大級の氷原のひとつで、その広さは東京23区に匹敵するといわれています。天候は再び崩れかけていましたが、不思議なことに到着と同時に雲が切れ、再び陽光が差し込みました。

専用バスから超巨大な雪上車に乗り換え、いよいよアサバスカ氷河の上へ。

車窓から見える白銀の世界は圧巻で、実際に氷河の上に立つと、地球の悠久の時間を感じずにはいられません。氷河は数万年前の雪が圧縮されてできたもので、その厚さは場所によっては数百メートルにも達します。足元の氷を踏みしめながら、澄み切った空気と強烈な反射光を全身で感じる体験は、まさに非日常そのものでした。

氷河観光の後は、断崖絶壁にせり出すガラス張りの展望施設、グレイシャー・スカイウォークへ。正直なところ、アサバスカ氷河を望む場所からは少し離れた場所にあり、やや観光地化されすぎている印象もありましたが、ツアーの一部として訪れるなら、話のネタとして楽しむのも一興でしょう。

帰路では、まだ凍結したままの ボウ湖 に立ち寄り、静かな湖畔を散策。

さらに、三本の氷の“爪”のような形状で知られる クロウフット氷河 を遠望しながら、再びバンフへと戻りました。こうした道中の小さな立ち寄りも、ロッキーの旅の魅力のひとつです。

夜は宿泊先の ピークスホテル&スイーツ のすぐ隣にある「ステーキハウス ブルーバード」 へ。温かみのある接客と、ジューシーで旨味あふれるステーキに、長い一日の疲れも一気に癒されました。海外旅行では食事の満足度が旅全体の印象を大きく左右しますが、この日の夕食は間違いなく“当たり”でした。

こうして充実の一日が終了。翌日はバンフ滞在の最終日です。名残惜しさを感じながらも、この時はまだ、この後に待ち受ける“ある出来事”に気づいていませんでした――その詳細は、次回に。

 

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